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【高江ヘリパッド工事 抗議集会】オスプレイは頭の上を飛んでいる!

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7月28日、東村高江の北部訓練場メインゲート前で、150人あまりの住民・市民が集まって、ヘリパッド工事にたいする抗議の集会が開かれました。7月から工事が再開されたことを受け、高江での抗議も本格化しています。

高江での抗議もふたたび本格化

7月1日に高江でのヘリパッド建設工事が再開されたことを受け、それにたいする抗議活動も本格化しています。これまでは、高江住民が中心となりながら、5~10人程度の少人数で座り込みをつづけていましたが、それに加えて7月からは、20~30人が集まって、不定期に直接行動を行うようにもなっています。

高江では、土砂や機材の搬入は基本的には終わった模様。辺野古のように、ダンプが何台も列をつくって入ることはなくなりました。

そこで直接行動は、作業員を建設現場の中に入らせないことにターゲットを絞っています。

作業員に作業をさせないことで、工事を少しでも遅らせようという狙いです。

抗議活動の本格化を受け、警察による運動の抑え込みも活発になっています。座り込みをする住民・市民にたいし、手荒な排除がふたたび始まっています。

ただし警察も、辺野古と高江の両面で機動隊を展開するのは避けたい模様。

そこで採証班が市民の顔をしつこく撮影、「これは犯罪行為ですから、証拠の動画があればあとで逮捕できますよ」と恫喝をくり返し、市民の萎縮を狙う手にでています。

さらには防衛局員も、車のなかから市民を撮影、「肖像権の侵害なので撮影をやめなさい」と抗議しても一向に撮影をやめません(公務中の公務員に関しては、肖像権は認められないのが通説です)。

機動隊の隊員が、まだ炎天下のなか市民の排除に身体を張っているのにたいし、防衛局員はエアコンのきいた車のなかで、機動隊員の後ろから撮影するのですから、機動隊員にくらべてより陰湿です。

集会には150人あまりの住民・市民が

さて7月30日の集会には、150人あまりの住民・市民が集まりました。高江の現場にこれだけの人が集まるのは、昨年の秋以来のことです。

1時間あまりのあいだに、高江の抗議活動に取り組んできた住民・市民が代わる代わる話をしました。国会議員・伊波洋一氏や、県議会議員も来られました。

オスプレイは頭の上を飛んでいる

高江の住民が口々に言っていたのは、「オスプレイは頭のうえを毎日のように飛んでいる」ということ。集会の場でたまたま筆者のとなりに座っていた住民も、

「協定なんて関係ないですね」

と言っていました。

普通のヘリコプターよりはるかに爆音を響かせるオスプレイが、高江集落のうえを低空飛行で、日によっては夜中の11時半に飛ぶでいくこともあるとのこと。

寝ている住民は、それによって叩き起こされることになるわけで、「ふざけるな」となるのは当然です。

しかも高江の住民は、この10年ほどに渡り、防衛局と交渉を重ね、議会での反対決議も2度しています。にもかかわらず、状況がまったく改善されないため、建設現場に座り込めば、政府は全国から1,000人の機動隊員を集めて、徹底的にそれを抑え込んでいく。

これほど住民の意思を無視した話はありません。

高江住民のお一人は、

「私は、これほど住民の意思を無視する国の国民ではありたくない。抗議は、私たちが理想とする国をつくるため、日本全体を変えていくという気概で続けましょう」

と語りました。

防衛局との交渉も並行して実施

抗議は、まずはやはり座り込みなどの直接行動が大きなものとしてあります。身体を張っての抗議は、人間に残された抗議の最後の手段です。

しかし高江での抗議はそれだけでなく、この夏からは、防衛局との交渉も開始するとのことです。

高江のヘリパッド建設工事では、県に提出された計画とは、実態が異なることが多数行われているようです。

たとえば工事用の仮設物として、資材などを運搬するモノレールの建設が計画されていました。幅をできるだけ狭くして木の伐採も最小限にし、また工事後は取り除くなどとなっているそうです。

ところが実際に作られたのは、モノレールではなく、最大幅7~8メートルもある道路で、環境に悪影響をあたえる可能性が高い、大量の砂利が敷かれています。さらにこの道路がそのままさらに整備され、米軍によって使用される懸念も指摘されています。

この仮設道路を取り除き、原状復帰させることも、交渉の目的の一つとなります。

高江の抗議行動は、北部訓練場そのものを返還させることに最終目標がありますし、近々の目標としては、オスプレイの集落上空の夜間飛行をやめさせることとなりますが、それ以外のさまざまな課題にも、考え得るかぎり取り組んでいくとのことでした

多くの人に来てほしいと呼びかけ

集会では、沖縄中、さらには全国から、ぜひ多くの人に来てほしいとの呼びかけもありました。

「怒涛の」という表現もあった昨年1年の高江での抗議活動は、沖縄では、沖縄の戦後史にも残る「大変な闘い」と位置づけられているようです。全国から集められた1,000人の機動隊員を相手にし、住民・市民とともに全国から馳せ参じた多くの人が、不当逮捕者を続出させながらも死力を尽くして抗議をしました。

「その怒涛の闘いで、全国の人の心に高江のことは焼き付き、また何かあれば来てくれることでしょう」と、市民のお一人は話します。

抗議は、最終的には数が勝負です。一人ひとりの力は小さくとも、人の数が集まれば、事態が大きく動くこともあり得ます。

共謀罪が施行され、国は市民の萎縮を狙っています。

しかしそれに臆することなく、ふたたびまた高江で、市民の意思を見せつける抗議をしていきましょう。

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