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沖縄が共謀罪の先取りに!山城・稲葉・添田さんの公判報告会ルポ

投稿日:2017年6月4日 更新日:

6月3日に行われた山城 博治さん・稲葉 博さん・添田 充啓さんの公判報告会に参加しました。担当の弁護士をはじめとして多くの人が、今回の逮捕や勾留・公判が共謀罪を先取りしたような異常なものであることに触れ、無罪を勝ち取るために闘い抜いていくことをあらためて確認しました。

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250人が集まり盛況だった会場

報告会がおこなわれた会場は、那覇市にある自治会館ホール。午後6時~8時までの2時間のプログラムに、250名が集まりました。

まず弁護団代表および公判を傍聴している学者・ジャーナリストからの報告があり、つづいて山城・稲葉・添田 各氏と弁護人からの報告。最後に今後の決意表明というプログラムの流れでした。

「運動つぶしが目的であることは明らか」

弁護団を代表して話した三宅 俊司 弁護士がまず強調したのは、今回の逮捕・勾留・公判は「運動つぶしが目的なのは明らか」であることです。

山城 博治さんは、まず「有刺鉄線を切断した」との微罪で逮捕され、22日間の勾留期限になると、次に高江のテントで防衛局員に暴行したとの容疑で再逮捕。その勾留期限が満了となると、さらに辺野古でブロックを積み上げた容疑で再々逮捕されました。

しかも辺野古の容疑は、逮捕からさかのぼること1年も前の事件。それまでずっと放置されていたものをわざわざ持ち出して逮捕するのは、これが山城さんの身柄を拘束するためだからだと三宅弁護士は言います。

さらに通常の裁判なら、起訴されれば保釈されるのが普通だとのこと。もう警察・検察による取り調べはすべて終わっているのですから、あとは弁護士とも相談しながら裁判に備えるためだそうです。

ところが今回、山城さんは5ヶ月間、添田さんに至っては半年以上、幾度となく請求をしたにもかかわらず、保釈が認められませんでした。しかも山城さんは、奥さんを含めてすべての面会が禁止されました。

リーダーである山城さんが現場にいられなくなれば、運動にとってはやはりマイナスですし、「運動の現場に出れば逮捕されるかもしれない」となれば、運動の萎縮効果もあるかもしれません。

さらに検察は、面会禁止の過酷な長期勾留を課し、「有罪を認めなければ外には出さない」との姿勢を示すことで、山城さん個人をつぶそうとまでしていたとみなせます。

全国的にみてもあり得ない、異常な裁判の尖兵に沖縄がなっている」と三宅弁護士は語りました。

「沖縄が共謀罪の先取りに」

次に三宅弁護士は、検察が保釈を認めなかった理由も話しました。

まず、基地反対運動は多くの人が共謀し、組織的に行われていて、氏名の分からない被疑者もいることから、山城さんを釈放すれば証拠隠滅のおそれがあること。

次に運動のメンバーが山城さんの釈放を求める抗議を裁判所前でおこしたり、山城さん自身も拘置所から新聞のインタビューに答えたりなどすることが遵法精神に欠けること。

さらに山城さんを釈放すれば、運動がさらに激化して裁判所や防衛局の職員を恐れさせ、身体的・精神的危害をじっさいに加える可能性も高いとも、検察はみていたそうです。

このことは、三宅弁護士のあとに登場した、公判をずっと傍聴している沖縄タイムス記者・国吉 聡志さんが引き継ぎました。

保釈が認められなかった理由から、検察・裁判所は「市民活動家が暴力をおこなう」と見ていることがわかります。もし共謀罪が成立すれば、捜査側の主観的な意見で団体を勝手に定義し、「暴力行為を目的としている」とみなせば、それだけで逮捕が可能となります。

今回の山城・稲葉・添田さんの逮捕と長期勾留は、「共謀罪の先取りともいえること」だと国吉さんは話しました。

山城・稲葉・添田さんは3人とも意気軒昂

以上のような、今回の公判全体の話がおわると、休憩をはさんで山城・稲葉・添田さんのスピーチがありました。時間は5分と短いですが、それぞれ意気軒昂でした。

まずは山城 博治さん。「い・ま・こ・そ・立ち・上がろう~♪」と歌から入った山城さんは、さすがの話術で会場を一気に引きつけます。

全国から1,000名の機動隊を集め、運動を力で押さえつける。リーダーを微罪や証拠薄弱な容疑で牢につなぐ。そんな裁判が成立するわけがない。

無罪を勝ち取り、沖縄の正義を堂々と天下に示す」と、力強く語りました。

また6月14日はジュネーブへ行き、国連人権委員会でスピーチをするとのこと。「日本政府の暴力を世界に訴える」と話しました。

次に稲葉 博さん。勾留中に1ヶ月のハンストをしたこともあり、10kg減った体重が、保釈されて2ヶ月半で、また戻ってしまったそう。

拘置所のほうが健康的な生活をしていて、拘置所がなつかしいとすら思う」と、ジョークを飛ばしていました。

「辺野古ゲート前には行くな」と弁護士から言われているため、現在は抗議する人のために食事を作ったり、宿を用意したりなどの裏方に徹しているそうです。

最後は添田 充啓さん。添田さんは、女性や男性から「添田さ~ん!」と何度も声がかかる人気ぶりです。

勾留中に面会や差入れなどで支えてくれた、沖縄の人たちへのお礼から入り、東京での反差別活動から、沖縄へ来るにいたる経緯を話します。

本土から来た防衛局員や機動隊員が、暴力を行使して工事を再開させることは許せない、裁判も全力で闘っていく」と語りました。

最後は歌をうたってシメ

そして沖縄の運動といえば、欠かせないのはやはり「歌」。

『今こそ立ち上がろう』『ここへ座り込め』を歌い、「がんばろう~」とこぶしを振り上げ、会は無事終了しました。

裁判は、これからまだまだ続きます。

この沖縄 NO HATE 情報局でも、随時経過を報告していきたいと思います。

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